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トピックス

23年度

関西リサイクルシステムズ鞄a 工場見学会

2011−11−24

 (13:00)
定刻5分前、JR神戸駅南側ロータリーに全員集合。本日の目的地「関西リサイクルシステムズ」に向け出発。 事務局から本日のスケジュール及び工場見学で最も注目して貰いたい事項(社員のモチベーションをどのように高められているか)について説明。
車内では、「景気が芳しくない・・」「中国進出での苦労」話し等で会話が弾んでいる。
予定通り1時間30分で目的地(枚方市)に到着。

 (14:30〜14:40)  訪問歓迎のご挨拶
同社、中山社長から、本日の工場見学訪問に対する歓迎と謝辞のお言葉を頂戴。
社長は同社の筆頭株主であるシャープご出身であり、シャープでは主に「半導体」関連の仕事に従事されていたが、その仕事とは正反対の「荒っぽい仕事」に転じられたとの談。
同社の仕事の内容は、もの作りに従事する我々メンバーとは対峙する「ものを壊す・ものを解体する」が主体であるが、リサイクルを通じて「地球環境の保全に寄与」しているとの誇りを大いにお持ちのご様子。
これまで解体された家庭電器品(エアコン・冷蔵庫・洗濯機・テレビ)の総数は、1000万台に上るが、夏のシーズンはエアコンの解体が集中し、その季節のみ派遣社員を採用している。ただ、社員「熟練者」との能力の差があり、対応に苦慮しているとのご苦労の一旦をご披露願った。

 (14:50〜15:40)  工場見学
本来は、会社概要の説明を受けてから工場見学のスケジュールになるが、社員の休憩時間の関係上、予備知識無しの工場見学となった。

先ず最初は、三重県の第二工場で解体/リサイクル処理されているテレビの処理ラインをモニターでご説明いただいた。エアコン他と同様に「解体」は手作業「搬送」は自動化の中で処理されており、取り外された部品の内「ブラウン管」はガラスウールに・「キャビネット」は建築材料にリサイクル、リサイクルの大切さをひしひしと感じた。

続いて、エアコンの処理ライン。作業者の方の手際の良い動作には驚かされる、次から次へ引切り無しに流れてくるユニットを分解し、決められた部品を決められたストッカーに投げ入れる、まるで機械化されているようなスピードと正確さだ。
エアコン処理により「再生」される材料は、銅パイプ・黄銅カプラー・電線ケーブルなど多数ある。コンプレッサー・モーター・トランスは機能破壊して産廃処理に。

引き続いて、冷蔵庫と洗濯機の処理ライン。冷蔵庫は1台55秒の間隔で破砕機に投入される。細かく破砕された部品は、次工程の選別機で鉄・非鉄金属等に分別収集されている。中でも「目を引く」のは、非鉄金属選別ラインだ。CCDカメラを駆使し「色合い」により銅とアルミを選別している。また、どのラインでも共通しているのが「作業環境」に配慮され集塵機を設置、集塵状況の監視の為「埃センサー/表示器」を設置されている。ここでも「社員を大切」にされる社風が見て取れる。
このラインで最も重要なセルは「フロン回収」、微量の漏れも許さない厳しさでボンベに回収されている。
冷蔵庫/エアコン処理ライン見学の途中、説明員の方からエリアセンサー・両手スイッチ・タッチセンサー・赤外線放射温度計等を採用し「安全/快適ラインの創造」に特に力を注いでいるとの説明があった。 こういう会社の配慮も「社員のモチベーションアップ」に繋がっているものとの感想を強く持った。
工場見学の最後は、2方向ガラス張りで開放された「2階の展示コーナー」から、先程見学したラインの全景を追加説明を受けながら暫し見学し、工場見学は無事終了した。

 
  (15:50〜16:30)  会社概要説明 ・ 質疑応答
1.会社概要 :   パワーポイントによる説明
  @   <設立>1999年12月、操業開始−2001年4月
       <事業内容>使用済み家電製品の再商品化等
       <取扱品目>【本社工場】:エアコン・洗濯機・冷凍/冷蔵庫  【第二工場】:テレビ
       <処理台数>198万台/年 (2010年実績)
       <対象地域>大阪・京都・奈良・和歌山・徳島
       <出資会社>シャープ(43.3%)、三菱マテリアル(40%)、
                三洋/ソニー/日立/富士通/三菱電機(各3.3%)

  A  家電リサイクル法−2001年4月施工、エアコン・冷凍/冷蔵庫、洗濯機、衣類乾燥機、
                             ブラウン管/薄型テレビが対象

  B  家電リサイクルの仕組み−「家電リサイクル券」を媒体として「小売業者」「消費者」
                       「リサイクル工場」を循環する

  C  全国家電リサイクルプラント−48施設 (Aグループ:30施設、Bグループ:16施設、A/B共同:2施設)
  <注>Aグループ:パナソニック、東芝、ダイキン ・  Bグループ:シャープ、三洋、ソニー、日立、三菱電機、富士通

  D  処理工程−『前工程』(手解体) → 『後工程』(破砕)  → 『選別』

  E  『関西リサイクルシステムズ』が特に力を入れている 《3つの取組み》
        ★自己循環型リサイクル    ★安全・快適・効率的な作業場作り
        ★環境への貢献
      自己循環型リサイクル = 品質グレード維持する高度なリサイクル 
         → シャープとの共同開発により高品質のプラスチック成形品(冷蔵庫内の仕切板・カバー・
           収納ケース)を製造している
      *これを《CMR技術》という「自己循環型マテリアルリサイクル技術」
      *現在は、2巡目に入っている


2.質疑応答 : (回答部分のみ抜粋記載)
  @ 従業員の平均年齢− (本社限定) 42歳、但し20歳台/50歳以上に集中70%が枚方市在住である。
  A 会社の収入−家電廃棄者のリサイクル費用 (リサイクル券購入費)の一部及び
              回収材料の販売(銅・アルミ・プラスチック etc..)
                                       *明確なご説明なし
  B 組織/現場ラインの改善−半年に1度開催の『小集団活動』が中心
  C 重労働 → 軽労働 (自動化)への改善−作業員の負荷軽減に取り組んでいるが、折角の改善も  
                                作業者が、それを使用せずに力の依る作業を行う場合がある。



 (17:00〜18:30)  懇親会
見学後の懇親会は、関西リサイクルシステムズから車で約20分、京阪電車「枚方市駅」近くの「がんこ寿司」にて行った。
高島会長のご挨拶/乾杯のご発声でスタート。そこかしこで“仕事の話し” “秋祭りを初めとした地域の話し”などを披露しあいながら大いに親睦を図ることが出来ました。
いつものことながら、結構盛り上がりを見せるなか、最後に見好副会長の“一本締め”で無事終了。一路JR神戸駅まで、往路同様、復路も渋滞なく予定通り戻ることが出来、解散となりました。

当日は何かと行事が多くお忙しい中、当日の欠席もなくご参加頂きました。
会員各位をはじめ、今回の企画を快く受け入れて下さいました関西リサイクルシステムズ殿に、改めて御礼申し上げます。

                                                             以上





《工場見学後 会社概要等の説明 ・ 質疑応答》
家電リサイクルの手順について分かりやすくご説明いただきました。(写真左)
展示ブースも興味深いものでした。



見学後、最寄の「がんこ寿司」での懇親会。
結構盛り上がり、あっという間に時間が過ぎてしまいました。






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平成23年度定例総会

2011−1−28

 平成23年1月28日(金)に平成23年度定例総会が開催されました。
 昨年度は、都合により開催場所を変更しましたが、今回は例年通り「中国料理店」の一室をお借りし開催されました。
 例年の通り、司会兼議長の事務局長の大慈(菱井商事部長)から開会宣言があり、先ず高島会長(高田工業協業組合理事長)から「本年からもう一期2年間、要望により会長を務めることになったが、昨年度は目立った行事が出来なかったことをお詫びすると共に来年は、発足10周年を迎えることになり、会員各位の一層のご協力をお願いしたい」とのご挨拶がありました。


 続いて予定のプログラムに則り
・22年度に実施した「活動報告」「決算報告」・23年度「収支予算案審議」「活動計画案審議」最後は本年から本会に入会をご希望されている(株)アサヒテクノの「入会審議」が行われ、議長側報告及び提案内容が全て承認され総会は無事終了しました。

暫くの休憩の後、記念講演(聴いて得する話 その5)として、今年は菱井商事の顧問をされておられる元、(株)大林組 常務取締役 長谷川 孝様から「建築は文化を後世に伝える」(ひたすら歩んだゼネコンの道)とのテーマでご講演頂きました。

  ご講演要旨

 

◆ ゼネコンビジネスの特長―・建築は文化を伝承 ・ビジネス分野の裾野の広さ ・薄利多売ビジネス
 * 国内労働者5500万人のうち500万人が建設関連労働者である。
 *“誠心誠意”技術の粋を集め建物を建てる。
◆ ゼネコンは、昔はゼネラルコントラクターと略さず、一目置かれて呼ばれていたが今は、マスコミの影響でダーティーなイメージになっており心外である。
◆ 業績を上げるためにココを見直したい(給与編)
 ・三菱、三井、住友etc大手商社 ・大手高炉メーカー ・三菱、日立、パナソニックetc大手電機メーカーを仕入先として取り纏めしている。
◆ 講師は元々、設計が希望であったが“丈夫そうな身体つき”のため現業部門配属となった。
 ・近鉄阿倍野百貨店 ・御堂筋新歌舞伎座の建設に従事
   AM8:00から翌朝5:00/6:00まで残業をすることが常であった。
   今でも“徹夜マージャンをやっている”
 ・桂離宮の改修(昭和の大改修)も手掛けた。−講師の後輩が従事“匠の技”である。−国宝建築物のため「身分証明」etc苦労をした。
   20年後に「PROJECT−X」で紹介された。
◆ 建築物が完成し、引渡し時は娘を嫁に出すような気持ちになる。
◆ JR大阪駅北ビルの工事では、最盛期3000人の施工労働者が働いていたと思う。
  それを束ねるのが「所長、副所長」の仕事だ。
  また、東京スカイツリーは、現在600m付近の所で作業をしているので、朝は床部分が凍り
  非常に危険である。(最終高さ:634m)

 以上の講話を頂いた後に、入手困難と考えられる昭和初期の「大阪瓦斯ビル建築現場」の貴重な映像をご披露頂いた。(放映:40分)

    

 * 大阪瓦斯ビル南館(地下1階、地上8階) 20000u 高さ30m
 最新設備の導入(エレベータ/エスカレータ/空調設備)
  数十年後に北館完成      同時期に「地下鉄御堂筋線」着工
 * 木製(松)杭の打設<H鋼無く、リベット工事>全ての人力
   
現在のように「大型/電気式揚重機」「電気式打設機」の無い時代、額に汗し・人知を駆使・携われている労働者全員の英知と力を結集、長い歳月を掛け建設された「大阪瓦斯ビル」の建築当時の映像を、原産業界に身を置いている参加メンバー全員が驚愕と驚嘆の思いで時間を忘れ拝見しました。

 
また、講話の冒頭、京都府立山城高等学校の同期、同窓の菱井商事 川村前社長との拘わり・思い出話し等をご披露いただき、参加メンバー全員懐かしく、在りし日のお姿を偲びました。
 
長谷川講師様、豊かなご経験と知識に基づく二度と拝聴出来ないと思われますご講演誠に有難うございました。


 講演会の終了後、会場設営のため暫く休憩を取り、定刻の5時30分から【懇親会】がスタート
 開会にあたり、見好副会長(菱井商事社長)からご挨拶いただきました。
本会出席並びに菱井商事への日頃のご愛顧のお礼に続き、昨日まで全国各地区の顧客に新年の挨拶に回ったが、昨年に比べ少し景気が回復しつつあるように感じた。また、大手顧客をちゅうしんとして中国を初めとした「海外進出」「海外調達」を実施、或るいわ計画されている。会員企業でも既に進出されている企業もおありと思うが、海外調達等でお困りなことがあれば、是非とも当社にご相談のうえご活用願いたい、会員企業、力を合わせ現状を打破しようとの要望と結束を訴えられました。

引き続いて住会計(菱井商事)のご発声により乾杯を行いました。






暫くの歓談の後『新メンバー紹介』として、新会員のアサヒテクノ:青野社長、初参加の福原鉄工所:青野執行役員、是常精工:是常本部長3名をご紹介。
各々の方から会社概況と自己紹介をして頂きました。


各テーブル、大いに盛り上がり歓談尽きることはありませんが、予定時間になり、今年も菱井商事:白石取締役の〔一本締め〕により中締めとさせて頂き無事解散となりました。



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